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望月 大仙
2月20日
権処さんの日記(二拾七)
令和五年三月七日(続き) 小観音さんの出御(礼堂へ一度おいでになる)では権処世界は戸帳の上げ下げがお役目。楽なもので、松明の頭がにゅっと入ってくるので戸帳を上げる。それに処世界がちょいちょいと洒水で清める。小観音さんの台を出す。次に御輿。最後に中灯と出入りのあるたびに戸帳を...
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望月 大仙
2023年12月19日
権処さんの日記(二拾六)
令和5年3月5日 前回の日記でこの日の出来事を書き忘れていた。 初めての走りでは処世界さんの初めての大仕事の他に、権処さんも初めての小仕事があったのだ。それが香水配り。 「走り」の行法は二月堂の内陣を練行衆が天界と地上の時間差を埋めるために延々と走るのであるが、練行衆は昼か...
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望月 大仙
2023年12月13日
権処さんの日記(二拾五)
令和5年12月5日 乾燥による肌荒れが出始めるビタミン C と保湿が必要な時期だ。 10時半までに水分を十分に取ることで腹具合を を整えることで急な腹痛を避けようと思ったが、この日は数取り懺悔。 礼堂にて念珠を擦りながら激しく上半身を下へ上へ屈伸する作法だ。これが腹に効く。...
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望月 大仙
2023年11月28日
権処さんの日記(二拾四)
令和5年3月4日 昨日は側も心身ともに疲れ切っていたと堂司と話す。翌朝は大導師の部屋のみ娑婆の挨拶がある。「称揚済みましておめでとうございます」と。 例年であれば、この後に新聞記者からの取材などがある。しかし、現在はコロナ禍のため参籠宿所への部外者の立ち入りは禁じられている...
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望月 大仙
2023年11月14日
権処さんの日記(二拾三)
令和5年3月3日 今日も肌寒い。この日も娑婆の僧侶たちが挨拶にいらっしゃる。寺役もないので九時半頃には来るだろう。この日の挨拶は「次第時済みましておめでとうございます」というもの。昨日の日中には次第時が終わっているので、だいぶ前のことのように感じる。...
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望月 大仙
2023年11月13日
令和五年 愛染明王護摩供
令和五年十一月十二日 愛染明王護摩供養を厳修いたしました。 当山に愛染明王様がいらして3回目となる護摩供養。 すっかり当山の道場に馴染まれた愛染明王様のお姿。護摩の灰を浴びて2年前より少しだけ色も落ち着いてきたように見受けられます。...
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望月 大仙
2023年10月31日
権処さんの日記(二拾二)
昨年の大導師さんは、上司永照師であった。一昨々年、つまり私の初年度も永照師であったため大導師は永照さん!というのが私のイメージであった。 永照師の大導師は力強い。大導師作法では磬(けい)を鳴らすタイミングでは、大導師鈴を手元の箱に叩いてそのかわりにしている。永照師のその音は...
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望月 大仙
2023年10月24日
権処さんの日記(二拾一)
独特な節回しで初夜の始まりを告げる読経。これは処世界以外の平衆が務めるお役目である。 初夜が始まるまでの流れを大まかに説明すると、まず平衆の七人が自席に入る。それから四職が順番に内陣へ入堂し、東西での三礼を行う。これも下郎順になるので、まずは堂司から。...
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