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執筆者の写真望月 大仙

令和三年度 施餓鬼護摩法要


 

 毎年、七月に厳修しております施餓鬼護摩法要は、令和三年度も無事に修することができました。お手伝いただいた方々には改めてお礼申し上げます。


 未だに疫病の災禍は収まらず、混沌と怒りが渦巻いております。しかし、私達はこの世界で生きていくしかありません。このご先祖様や諸霊へのご供養は我々の生きる営みの一つです。形式は変われど、例年と変わりなくこれを執り行うことこそが、この世界で生きていくための大きな原動力になることは確かなことです。



 私達は、自分の足で地面に立っているように錯覚します。しかし、私達の身体は様々な「縁」によって成り立っております。私達の生きる世界もまた同じ。


 これらの「縁」は先人たちの営みにがあって成り立っており、私達の営みもまたこれからを生きる人々を支える縁を紡ぎ続けています。


 今ある、苦しみや問題、また幸せや楽しみもまた縁によって紡がれているのですから、先祖や縁ある諸霊を供養することは、彼らへの供養であると同時に私達自身への供養であることは疑いようもありません。



 このようなご時世ですから、参拝に来ることができなかった信徒の方々も多くいらっしゃいました。しかし、今回も例年と変わらぬ多くのお名前を読み上げて、護摩の炎をもってその祈りを届けることができました。



 参拝された方々は、肩の荷がおりたと言わんばかりに晴れ晴れとした表情を見せてくださいました。きっと、ご供養されにこられた方々も同じような表情をされていたことでしょう。


            合掌




 

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