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奈良からお松明がやってきた!

執筆者の写真: 望月 大仙望月 大仙

 本年も修二会に参籠し、無事満行することができました。

 これはひとえに信徒の皆様のお陰であり、全ての人々を利益するための行法を支えてくださった功徳はとても大きなものになります。

 これからも共に祈りを奉じて参りましょう。


 さて、本年の参籠で昨年までと大きく変わったことはやはり「お松明」です。

 東大寺の修二会は関西でも有名な行事ですが、ニュースになるのは「お松明」がほとんどです。私も子供の頃はあの松明の写真しかお水取りを知りませんでした。

 

 修二会のお松明は午後七時から行われ、夜の行法へと赴く僧侶の足元を照らすために存在します。


 その松明の竹は七メートルにも及び、その炎は巨大な火の玉となり、二月堂の欄干から飛び出しては煌々と夜の闇を照らします。それを目当てに多くの人が詰めかけ、毎晩歓声が夜の境内に響く。


 それらを後目に、堂内では粛々と悔過法要が執り行われます。この二月堂のお松明は、奈良市街からも目視することができ、奈良の人々にとっては春の風物詩となっています。


 修二会の行法は今年で一二七二回を数え、創始より一年も欠かすこと無く続けられてきました。そこには、東大寺の僧侶のみならず、多くの信徒や周辺の住民の信仰と協力があってこそ成り立ってきたのです。


 その中でも、人々の心を引きつけ続けてきたのがお松明なのです。昨年まで私は「処世界」という役職で、お松明に伴われて上堂するのは一日だけでしたが、今年は「権処世界」という役職になり毎日一番手でお堂へと上がることになりました。



 なので今年はこの「お松明」を奈良から鎌倉まで運び、本堂に安置しております。外で見る以上にその大きさと迫力に驚きます。


 このお松明は三月十一日に上がったもので、その日は土曜日ということもあって人出の多いことが予想されたため無観客での上堂と相成りました。



 見ることができたのは遠方から、もしくはニコニコ生放送で見られていた方だけでしょう。お松明を担ぐ童子さんもニコニコ生放送のことはご存知で、「今日はニコニコのために上げてやるかぁ」などと冗談を飛ばし、とても和やかな雰囲気でありました。



 そんな中で、九本目。大導師童子によって、当山のお松明が上がりました。自坊に帰ってきてからニコ生のアーカイブで拝見しましたが、とても丁寧に上げてくださったことがわかりました。


 そのかいあって、とてもみごとなお松明が当山に来ることができたのです!



 15日の朝に童子さんの手伝いのもとトラックの荷台に載せられた松明は、はるばる400キロ以上離れた鎌倉の地まで運ばれてきます。



 お寺についてからは、有志の信徒の方々の手によって階段をうまいことクリアし、本堂まで運び込まれます。


 その時の様子を弟がカメラに収めてくれたのでここで紹介させていただきます。鎌倉の地に初めて奈良のお松明が運び込まれた瞬間です!





 今後も本堂に安置しておく予定ですので、もしよろしければこのお松明を見にいらしてくださいませ!ここまで見事なものはなかなかありません。



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