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執筆者の写真望月 大仙

大黒天授祭

 当山では毎月5月に大黒様をお祭りしております。

 黒豆を煮出したお酒で大黒様のお行水をして招福を祈念します。

 お財布のお加持も・・・



 当山の本尊は不空羂索観音でありますが、実は仏像としてはじめてお祭りしたのは「大黒天」なのです。

 大黒天はどこの寺院に行ってもお祭りされていますし、商いをおこなっている家などには必ずと言っていいほどお祭りされています。

 大黒様といえば七福神として知られ、打ち出の小づちに袋を担ぎ米俵に乗った姿がよく知られています。しかし、元々はインドのバラモン教で祭られていた破壊の神であるシヴァ神なのです。この神が仏教に取り入れられ始めは軍神として奉られていました。それが日本に伝わり、神仏習合の流れの中で大国主命と同一視されるようになったことで現在のような優しい吉祥の神へと姿を変えていったのです。

当山では毎年5月に大黒天のお祭りを催しています。このお祭りでは大黒様に黒豆を煮出した日本酒で洗う行水法を行じます。皆様と一緒に大黒様とのご縁を結び、商売繁盛、家運隆昌の御利益を授けていただけますよう祈念いたします。



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