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執筆者の写真望月 大仙

令和六年 不空羂索観音祭

 当山は横浜の小さな説教所より始まったお寺です。


 横浜の説教所でも不空羂索観音をご本尊として信仰を広めてまいりました。初めて開眼したのはこちらの掛仏。東大寺三月堂にて、龍松院の筒井寛秀師を導師として開眼供養を行いました。




 それが昭和六十年九月のことです。それ以来、普賢光明寺(当時は普賢光明教会)では九月の吉日に不空羂索観音供を厳修し、一年の息災を感謝し改めて信徒一同の無事息災と国土安穏を祈願してきております。


 この法要には毎年多くの信徒の方が集まり、本年度も午前と午後の150名が参列し、心を一つにして観音様への帰依を新たにし、祈りを奉じました。


 また、執金剛神を本尊として講式次第を修しております。執金剛神は法華経の普門品には観音三十三応現身の最後に現れる鬼神で、東大寺の初代別当(住職)である良弁僧正の念持仏としても知られます。とはいえ、一般にはあまり知られていませんね。



 しかし、古くは朝敵を誅し、朝廷より信仰厚い尊でもありました。ですが秘仏ゆえに近年ではその信仰は薄れ、年に一度東大寺三月堂の御開帳で目にするのみです。当山は東大寺三月堂の曼荼羅を鎌倉の地に現し、衆生と国土の安穏を祈る道場であります。


 その意味でも、この混迷の世において執金剛神を本尊として祈ることはとても重要な意味があると私は信じております。ぜひ、当山にお参りにいらして、執金剛神様に手を合わせてご守護を祈念してくださいませ。



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