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望月 大仙
2023年4月17日
処世界さんの日記【目次】
処世界さんの日記 1,令和元年12月16日 良弁忌、練行衆発表を受ける処世界さん https://www.fugenkoumyouji.jp/post/%E5%87%A6%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E6%97%...
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望月 大仙
2023年1月30日
処世界さんの日記 番外編・夏(二)
宿泊してる近鉄奈良近くの駅から歩いて向かうは観音院。東大寺境内に於いて基本的に得度者は真衣(間衣)と呼ばれる簡易の衣を着なければならない。一瞬躊躇したが、そのままの衣体で向かうことにする。 坊さんがかき氷を食べて悪いことがあるだろうか。ましてや境内の中だ。恐れることはない。...
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望月 大仙
2023年1月16日
処世界さんの日記 番外編・夏(一)
ある夏の日差し暉やく東大寺大仏殿への参道。今この写真を見ると、人の往来の少なさにある種の懐かしささえ感じる夜になりましたね。今回はそんな二年前の夏のお話です。 さて、修二会は2月20日から3月15日まで行われる一ヶ月に渡る行法である。しかし、練行衆の準備はそのずっと前から行...
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望月 大仙
2022年4月25日
処世界さんの日記(五拾五)
令和二年三月十五日 朝。起床時間は7時半頃。就寝時間が5時頃ですから、およそ二時間ほどの睡眠時間でしょうか?しかし、もっと忙しいのは童子さんたちです。ほとんど不眠不休で片付けにあたっています。 私も起床するとすぐに布団を始めとして撤収の準備を始めます。おおよそ八時過ぎに...
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望月 大仙
2022年4月19日
処世界さんの日記(五拾四)
令和二年三月十四日 咒師神所。涅槃講が終わると処世界は咒師に付き従って飯道神社へ向かう。飯道神社の左には神供所と呼ばれるスペースが存在します。何も知らない人は視界にも入ってこないような、なんてことのない場所。しかし、一年のうちで14日の深夜にのみ用いられる特別な場所です。こ...
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望月 大仙
2022年4月16日
処世界さんの日記(五拾参)
令和二年三月十四日 下堂した時点ですでに六時の行法は終わっているが、満行ではない。この後も法要や片付けが残っているのだ。三月一日は須弥壇の荘厳から始まったように、最後の日は片付けで終わるのだ。これが大変。 参籠宿所に戻るとすでに12時を回り日付は変わっているので食事を摂...
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望月 大仙
2022年4月12日
処世界さんの日記(五拾弐)
令和二年三月十四日 この日の行法の見どころは「名残りの晨朝」。 達陀を終えていよいよ修二会の六時行法も最後を迎える。「晨朝」の行法と言えば非常に軽快なテンポで、一日の終りを告げる称名悔過では練行衆は力強く声を張り上げる。内陣をぐるぐると歩きながら声明や真言を唱える行道も、こ...
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望月 大仙
2022年4月7日
処世界さんの日記(五拾一)
さて、いよいよ本行も最終日になりますが、この日の日記を書くのが難航しております。それは私の日記にはこの日の内容が殆ど書かれていないからです。なぜ最後の日の日記が無いのか。それは修二会最後の日が端的に言えば、一年目の練行衆が書き残せるような内容ではないためです。 ...
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望月 大仙
2022年4月1日
処世界さんの日記(五拾)
令和二年三月十三日 記念すべき50回目の日記を飾るのは「13日」の修二会。この日の修二会は嵐の前の静けさ。もちろん「走り」「達陀」があるので、11日までよりは忙しいのですが、12日14日という長丁場と比較するとどうしても気が緩んでしまう。...
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望月 大仙
2022年3月30日
処世界さんの日記(四拾九)
令和二年三月十二日 ※達陀のお話はYou Tubeの動画をご覧になりながらお読みください(画像はYou Tubeより) https://youtu.be/dZQYA9QCJ2Y 初めての達陀。処世界さんの配役は「錫杖」。法螺の音に合わせて両手に持った鈴と錫杖を振るお役目。賑...
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望月 大仙
2022年3月28日
処世界さんの日記(四拾八)
令和二年二月十二日 達陀で練行衆は妙な格好をしている。それまでの重衣とはまた違った衣体だ。どうなっているのだろう? 〈参考 達陀のニュース記事〉 https://www.nara-np.co.jp/news/20200315090608.html ...
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望月 大仙
2022年3月26日
処世界さんの日記(四拾七)
令和二年三月十二日 この日から始まる「達陀」。練行衆は達陀帽と呼ばれるきらびやかな帽子を被り、内陣にて松明を引きずったり、法螺を吹いたり、錫杖をかき鳴らしたりする謎の儀礼である。 〈Youtubeより「達陀」〉 https://youtu.be/dZQYA9QCJ2Y?t=...
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望月 大仙
2022年2月20日
処世界さんの日記(四拾六)
令和二年三月十二日 この日も日中に「数取り懴悔」が行われる。懴悔を終えてから帽子を受け取る。そう、「達陀帽」である。達陀帽とは、12、13、14日に行われる「達陀」という不思議な儀礼において練行衆がかぶる帽子のことである。15日には子供にこの達陀帽を被せて、息災と成長を祈る...
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望月 大仙
2022年2月19日
処世界さんの日記(四拾五)
令和二年三月八日 この日からついに牛玉摺りが始まります。牛玉札を刷る時間は初夜の神名帳から大導師作法まで、後夜の大導師作法と決まっており、無駄なく作業することが求められます。 摺り方は牛玉櫃の中蓋を用います。牛玉櫃の中蓋の裏面には畳が貼り付けてあり、御札用の紙を畳の上に置い...
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望月 大仙
2022年2月18日
処世界さんの日記(四拾四)
令和二年三月七日 適当な頃合いを見て処世界部屋から堂内へと戻る。その際も小観音さんに礼をしなければならない。礼の仕方を間違えて、注意されたりしながら内陣での準備。といってもやることはほとんど終えている。あとは他の練行衆を待つのみ。...
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望月 大仙
2022年2月17日
処世界さんの日記(四拾参)
令和二年三月六日 この日は常のごとくであるが、気を抜いてはならない。この頃に成ると初夜の前の掃除も大分と楽になってきた。要領をつかみ、どうすればよいのか頭の中で段取りができ始める。 ちなみに今日は初めての晨朝の五体投地があたっている。五体投地はその時によって少しずつ回数や作...
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望月 大仙
2022年2月16日
処世界さんの日記(四拾弐)
令和二年三月五日 一、念誦之間ニ硯箱ヲ持テ堂司ニ従南座ヘ行キ中灯ノ前ニ蹲踞シテ居ル。又北座ヘ行キ中灯ノ前ニ居ル。堂司ノ座ノ前二又居ル。字連相済硯箱ヲ本ノ如ク置キ座ニツク この日の処世界さんは他にも様々な仕事がある。修二会の期間中には「字連」と言われる署名のタイミングがある。...
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望月 大仙
2022年2月15日
処世界さんの日記(四拾一)
令和二年三月五日 昨日の取材が新聞に載っていた。ぶちゃいくな顔を晒している。記事の内容も私が話した内容をうまく本質を捉えてまとめられており、そうか私はこういう事が言いたかったんだなと感心する。 この日の修二会は普段とは趣が異なる。14日間の修二会の中でも5日、7日、12日、...
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望月 大仙
2022年2月14日
処世界さんの日記(四拾)
令和二年三月四日 朝、大導師さんから取材が来るよと言われる。聴くところによると新入の称揚について新聞各社からの取材があると云々。それは大変だ!身だしなみを整えねばと湯屋小袖を纏って髭を剃る。以前にもお話しましたが、自らに刃物を当てるには穢れを恐れ、湯屋小袖をまとう決まりです...
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望月 大仙
2022年2月13日
処世界さんの日記(参拾九)
令和二年三月三日 後夜の悔過 礼堂には多くの方が詰めかけ、正面には本山の僧侶たちが、北の畳には当山の信徒の皆さまが聴聞にいらしている。女性信徒の方々は局(つぼね)と呼ばれる格子で区切られた外側の部屋にいらっしゃるため中からはどこにいらっしゃるのかわかりません。しかし、見てく...
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